有線ヘッドセットの静電気放電 (ESD) に関する説明

ESDは通常、表面に蓄積した電荷が、別の物質に放出されることで起こります。ESDの典型的な例は、カーペットの上を歩いた後にドアノブに触れたときです。歩いたことで人の体に蓄積された電荷がドアノブに触れたときに放出されることで、パチパチとした静電気が発生します。ESDの発生は、湿気などの環境要因や、接触する物質の種類などによって大きく左右されます。

  • 湿度は、ESD発生の大きな要因です。一般的には冬場の乾燥した環境では、ESDの発生率が高まることが多くなります。それは、湿度が低いことで環境への電荷の散逸が阻害され、ESDの発生につながる電荷の蓄積が起こりやすくなるためです。
  • 人間の皮膚、髪の毛、衣服などは、ガラス、ゴム、プラスチックなどの物質とは異なる性質を持ちます。こうした性質により、ESDの発生につながる電荷がどれだけ蓄積しやすくなるかが左右されます。
  • 小売店舗や製造現場では、ESDが発生する確率が高まります。ヘッドフォンやケーブルが衣服に接触すると、異なる物質同士の摩擦によりESDの蓄積が起こります。作業エリアの湿度が低いと、電荷が蓄積されやすくなり、ヘッドセットとそれを装着した人との間でESDとして電荷が散逸されます。
  • その他ESDに関して考慮すべきことは、コンベアー、カート、フォークリフトなどがある作業環境です。これらの機器は、使用中に静電気を蓄積しやすくなります。
  • プラスチックフィルム、ポリスチレンフォーム、その他の梱包材を扱う人の衣服や靴も、電荷を蓄積しやすいと言われています。パレットやコンテナから製品のフィルム包装を剝がす際にも、ESDが多く発生します。また、ヘッドセットが衣服の表面に触れる際、綿やウールよりもポリエステルの方が電荷が蓄積しやすくなることも知られています。
  • ESDの発生を防ぐために、ヘッドセットとその他の表面との摩擦は最小限に抑えてください。エンドーユーザーには、ヒップマウントなどの端末用の固定型マウントを使用したり、ポケットに入れることなどが推奨されます。ヘッドセットのケーブルは、付属のクリップを使用して固定した状態で保管することをおすすめします。